お久しぶりです。69 de 74です。
さて、今回は皆さんさぞかし楽しまれたであろう、
星座×偽名モチーフのBMSパッケージ企画「STERRENBEELD ZOEKER」
ならびに拙作「ToxiCritical」に関してのお話をしていきたいと思います。
【まえおき】
はい、しれっと言いましたがさそり座担当「ToxiCritical」は自分こと69 de 74でした!
アッハッハッハッハ!
人によってはバレバレだったし、
DP譜面担当のAgitoxelさん、もといFenderさんには
「サビシンセがスチニーくらいの答え合わせに聞こえる」
って言われました。たしかに………………
あと偶然にもSTEEL NEEDLEもサソリモチーフのボス曲でA譜面が☆11ですね。どうでもいいけど。
時は2025年、突然Tivさんより「こんなパッケージやるんですけどどすか」
と打診頂き、自分もタスクに余裕があったため5分で承諾。
そこから30分以内に
蠍座の神話として、オリオンを刺して毒で殺したという逸話になぞらえて、
・「毒」「蠍」がテーマ
・一等星がアンタレス→赤色がイメージカラー
・以前より「毒」をテーマにした「ToxiCritical」というタイトルのネタだけは存在している
以上を踏まえて、不協和音や音の濁り、配置の汚さ・押しづらさ/狭さで毒を表現する
蠍×女の子モチーフ→怪異を描くのが得意そうなのでmorphさんに依頼
ここまで案を膨らませていました。仕事速すぎん?
ちなみに、イラスト担当のmorphさんは
「有害おんなのこ描いていいのか!?」
「合法タウルチャンスじゃん・・・・」
って感じでウッキウキだったのでwin-winでした。ドワハハハ
「Arestan Psicoor」も、まんま「Antares」「Scorpio」のアナグラムです。
【やったこと/封印したこと】
・とにかく強進行で進んでいく/着地したがる癖を徹底的に封印(6-2-5-1や3-6みたいな進行)
・ピアノ音源をPiano OneではなくKeyscapeを起用
・Synth1、Sylenth1、Spire、Vital等の使い慣れたシンセを全部封印してシンセは全部Serum 2を起用
・譜面を意図的に汚めにした(つもり)
・Glitchでブレイクビーツを生成(ここだけ6小節区切り)
・四度堆積初使用(キメリズム裏のブラスとPAD)
・Trap初挑戦
・Serum 2を使ってTrap地帯に心音SEを混ぜる
・ギターをSerum 2へ取り込んでゲイザー化
・MAX MAXIMIZERや金獅子名義っぽさ(異物感)を出す
・広義の十二音技法を使用
┣メロディはC C# D# D E F B A# A G# G F#とG G# A# A B C F# D F C# D# Eの2パターン
┗ベースはC C# F E A# B D D# A G# F# G
・半音で移動するメロディやコードを多く取り入れた
・減五度ハモリ(Aメロのストリングス・ブラス)
・短三度固定ハモリ(Bメロの裏のシンセ)
・-1と+1でハモリ(アルペジオ)
・C#7-5→Bdim7→C-F-F#-B-D#という謎コードで締める
・全譜面NORMAL判定
・SP譜面のTOTAL値とノーツ数を全て素数で統一
…などなど、自分の中では結構好き放題作ったうえで、偽名イベントなので上手い事隠れようと試みましたが、
付き合いの長い方々には易々と看破されたうえに「意図的に崩してる」所まで見破られてしまい、
白目を剥いて汗だくになって台パンして歯を食いしばってる御剣検事みたいになっていました。グギギ…
正直試聴段階で「大前さんやTivさんと並んで絶対爆速でバレそうだな…」って思っていたのですが、
初週時点では案外バレておらず、むしろ他の作者の方予想が挙げられていて「確かにな~」になっていました。
譜面に関してはNORMAL判定と絡めることで凶悪になりそうな配置…微縦連や24分縦連、
LN複合や桂馬に隣接、Trap地帯の細かい階段やサビの付点8分のリズムなど、
思い付く限り全部盛りにしてみました。
INSANE譜面で物量を入れつついやらしい微縦連を入れてるのも普段やらないポイント。
解禁条件がLR2/beatorajaで、特に純正orajaだとスコア面でノマ判の差が大きいので、
人によっては壁になってしまったとのこと。申し訳ない!
作編曲に関しては、これまで使おうと思って全然使えずにいたSerum 2をゴリッゴリに使いました。
プラグインの持つパワーをフル活用して圧の強いバチバチな音を出したり、
SEを作ったりと出来ることが多くて面白かったです。
他にも小節頭のメロディに五度を使う癖が散見されたので、
意図的に減五度(今回だとKey=CmなのでF#)を取り入れたり、
イントロからして蠍が這うような半音の動きを採用したり、
とにかく作品全体を通して「毒」を表現しようと試みました。
…さそり座モチーフのボス曲といえば、蠍火というあまりにも強すぎる前例が存在するため、
正直な所、やや尻込みしていたのですが…どうでしょうね!
プレイして下さった方々の記憶に毒が鋭く刻み込まれていれば幸いです。
直前に制作したVERITASが王道の完成形だとすれば、
このToxiCriticalは実験ないしは意欲作でしょうかね。
とはいえ、実際作っていて楽しかったのは事実です。
偽名企画なので、張り切っていつもはやらないであろう事をふんだんに盛り込みました。
NORMAL判定や意図的に汚い配置、24分縦連やLN複合など…
いつもは配慮溢れる譜面配置だったり、強進行を好む人間が、
それらを意図的に崩していやらしい譜面だったり機械的なハモリを取り込んだらどうなるのか?
といった実験だったのですが、パッケージ制作中に他の方々の作品をテストプレイして感じたのが、
「あ、やっぱ展開がお行儀良すぎるからふつうにバレるな~」
といったことでした。こればかりは…隠しようがないね…トホホ~
元々十二音技法地帯のメロディとベースだけは習作で作ってあったので、
大まかな展開を決めてから大体2週間で作編曲を進めて、
音切りと譜面を含めても大体1ヶ月以内で作業が済みました。
今回は比較的早めに完成したため、他参加者の作品の進捗相談や、
譜面チェック・テストプレイなどにも回ることが出来ました。
これはこれでパッケージ企画ならではの体験だったと思います。
あと今だから言えるんですが、
いて座「Your Love Is a Road Roller」のINSANE譜面もしれっと担当していました。
もしかしたらこれもヒント足り得る要素だったかもしれませんね。
前半と後半で難しさの方向性を変えつつ、鍵盤の分布をほぼ均等にしたり、
君が代地帯の頭を確実に鳴らせるように配置にも細かく配慮しています。
自分の作品に関しては、morphさんはこちらのモチーフを汲み取って頂き、
毒々しくも魅力的なスコルピオーネやジャケットデザイン・ロゴを描いて頂き、
また、Fenderさんにも個性的なDP譜面を担当して頂き、
SPとはまた違った難しさを持つ譜面へ仕上げて頂きました。
今回の企画「STERRENBEELD ZOEKER」は、BMSの歴史の中でも他に類を見ない試みであり、
企画運営、ボイスドラマ、BGA・パッケージ制作、スケジュール調整など、
本当に膨大な作業量だったと思います。
改めて、Tivさんをはじめとして、運営の皆様、参加者の皆様、
長期間に渡り大変お疲れ様でした。
この場をお借りしてお礼申し上げます。
プレイして下さったプレイヤーの皆様、
配信やSNSで反応や感想を書いて下さった皆様も、
本当にありがとうございました。
偽名×星座モチーフという企画ならではの推理や反応まで含めて、
とても楽しい数か月でした。
匿名企画なのでバレずにどこまで押し通せるかドキドキしていましたが、
それ以上に「作品そのものの質感」から自分らしさを感じ取って頂けたことは、
作り手としてこれ以上ない誉れだと思いました。BIG LOVE…
次にまたこういった意欲作を作る際は、もっと巧い事自我を隠し通して、
より挑戦的な作品を作ってみたいですね。
今後の予定としましては、BOF22に1チームは楽曲で、1チームは譜面で参加予定です。
来年も出たいイベントが存在するため、また別の作品でお会いできればと思います。
長文でしたが、最後まで読んで頂きましてありがとうございます。
この作品が、少しでも皆様の記憶に「毒」として残ってくれたのならば幸いです。
それでは。